• いつまでも泣き止まない赤ちゃん
  • 人前でも終わらない小さな子どものダダごね
  • 理由もなく不安や恐怖がおとずれたり
  • 否定的な感情にとらわれて人間関係や恋愛・結婚がうまくいきづらい大人

  • 実はそれ「バーストラウマ」が原因かもしれません。

    バーストラウマとは、
    出産前後に受けたストレスが心の深いところに記憶として残り、
    ネガティブな出来事しとして現れたり体調不良となって現れたりすることです。

    子どもがどうしてこんなに手がかかるのかわからない、
    これといって大きな原因もないのにいろいろなことがうまくいかない。

    そんな時は、バーストラウマが原因かもしれません。

    バーストラウマの原因と対処法を知って、

    ほんの少し、あなたの生活を軌道修正してみましょう。

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    バーストラウマの原因

    出産前後を三つの期間に分けて、その時々に受けたストレスが、バーストラウマになることがあります。

    ①妊娠期間中
  • 産むのをためらった
  • 望んだ性別と違う性別だった
  • 母親自身に強い不安や孤獨感があった
  • 切迫早産や切迫流産で入院した
  • つわりがひどかった
  • 母親がお酒やタバコをのんでいた
  • 否定的な妄想がある
  • お腹がはりやすい
  • 産むのがこわいなど

  • 人それぞれに様々な生活を送っていますので、ちょうど赤ちゃんがおなかに宿った時に、
    落ち着いた生活の送れている人、そうでない人と、いろいろな可能性があります。

    たとえ、環境が整っていたとしても、ホルモンバランスが崩れたりして、
    ネガティブな感情や生活態度になってしまう妊婦さんもいます。

    そんなお母さんの否定的な感情が伝わると、
    赤ちゃんにとってストレスになります。

    ②出産時
  • 逆子出産
  • へその緒のからみ
  • 麻酔出産
  • 帝王切開
  • 陣痛促進剤
  • 出産が原因で母親が病気
  • なかなか子宮口が開かない
  • 赤ちゃんが降りてくるのに時間がかかるなど

  • お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても、出産自体が命がけ。
    もともとストレスの大きな出来事なのに加えて、
    計画出産や陣痛促進剤など、自然と産まれたいと思うタイミングとずれることは赤ちゃんにとって、大きなストレスになります。

    また、子宮口が開きずらいお母さんなどは自身が幼いころから感情を抑圧しているため、
    出産時、無意識にその感情が出て、からだが緊張状態になりやすく、その結果、赤ちゃんにもストレスとなることもあります。

    ③出産後のトラウマ
  • 出産直後からの母子分離
  • 母親が赤ちゃんをあまり抱かない(生後三か月くらいまで)など


  • 子宮という暖かな安らかな場所から突然、外の世界に生まれたあかちゃんにはそのこと自体がストレスです。

    不安でいっぱいな時に、お母さんから離れてしまうことは時間の感覚のない赤ちゃんにとっては、
    永遠にも感じられるそうです。

    加えて、騒々しい外界に慣れるまでには時間がかかります。

    その時間は、お母さんや大人から暖かくやさしく抱かれて過ごしたいもの。

    それができなかった赤ちゃんはやはり、大きなストレスを感じます。

    バーストラウマの症状と対処

    では、出産前後ごとのストレスが、どんな症状として現れ、どんな対処をしたらいいのかみてみましょう。

    ①妊娠期間中―赤ちゃんを大切に思っていると伝えることと、自分の感情を認めることが大事
    母親が妊娠したことをためらっていると、おなかの赤ちゃんは自分は「いらない子」「私のせいで迷惑をかける」と思ってしまい、出産が遅れがちになります。

    母親がお酒やたばこを飲んでいれば、自分は尊重されない存在だと思ってしまい、大きくなってから自己肯定感の低い子になります。

    母親が忙しすぎてあまりおなかの赤ちゃんのことを考えていなければ、
    「もっと見て見て!」と逆子になり、生まれてからも「見て見て!」とまとわりつく子になりがちです。

    まずは「ちゃんと見てるよ、準備ができてるよ」と毎日おなかに語りかけ、
    赤ちゃんの存在を認めてあげることが大切です。

    それでも妊娠期間中はどうしても感情が不安定になりがち。

    そんな時は、その感情を否定したり隠したりせず、「これがママの気持ちなの」と母親が自分の感情を認めれば、ネガティブな感情を赤ちゃんが受け取ることはありません。


    また、むしろお母さん自身が赤ちゃんの頃に、自分のお母さんから否定されていた場合も今のおなかの赤ちゃんを認めることができなかったりします。

    その時も無理に愛そうとしないで、まずは自分の愛せない感情を認め少し客観的にみつめる時間をもちましょう。

    やがてネガティブな感情が蒸発するように消えていきます。

    お母さんが自分の良い感情も悪い感情も認めることが、おなかの赤ちゃんの心をおだやかに育みます。

    ②出産期―生まれる時期を無理にずらしたことを認めて癒してあげる
    難産の場合、赤ちゃんは「人生は苦しいものだ」という気持ちをもちやすくなります。

    また、計画分娩や促進剤を使った場合、準備ができていないのに、生まれてきたということで、
    「自分で最後までやり遂げる」ことが苦手だったり、「まだお腹の中にいたかった」と引きこもりになることもあります。

    生まれたばかりの赤ちゃんは、ものをしゃべることも大人のように物事を理解することできません。

    それでも、促進剤や鉗子・吸引などを使った場合、「たいへんだったね」とその苦しさや痛みを認めてねぎらってあげることで、その後の問題行動が起きなくなるということがあるそうです。

    また、生まれる時期が早かった赤ちゃんは、その後の遊びの中で、「もう少しで生まれるね」「あ~、生まれた、うれしい~」と何度も生まれる瞬間を楽しむと、出産時のストレスが解消されやすくなります。

    ③出産後―声掛けとベビーマッサージで赤ちゃんに愛情を注ぐ

    出産直後の不安な状態のまま、赤ちゃんは母親から離されると、「愛されていない」「放っておかれている」という不安を抱えたままになり、
    「どうせ来てくれない」とあきらめの強い子になります。

    この場合も、たとえ赤ちゃんは理論的にわからなくても、「お母さんの体を休めるために少し看護師さんにお世話してもらってね」と説明することが効果的だと言われています。

    当然、しばらくは泣きますが、それは感情の解放となるので、そのまま泣かせてあげます。

    そしてもっとも効果的なのは、ベビーマッサージ。肌と肌のふれあいは、なによりもあたたかさと愛情を赤ちゃんに感じさせてあげることができます。

    赤ちゃんにベビーマッサージをしてあげましょう―バーストラウマをもっとも癒すマッサージ


    バーストラウマを解消するいちばんの方法は、ふれあい、タッチすること。
    お母さんがマッサージをしてあげると、赤ちゃんは安心と温かさ、柔らかさを感じて、おだやかな気持ちで過ごすことができます。


    バスタオルの上に赤ちゃんを寝かせて、ベビーマッサージオイルを使い、10~15分、赤ちゃんの肌の上におかあさんの手をすべらせましょう。
    その時、爪を切っておくことと、部屋の室温に気をつけましょう。

    頭、耳、首、お腹から肩へとマッサージ、腕、手のひら、背中・・・と順番にふれているあいだに、おかあさんも赤ちゃんもリラックス。愛情いっぱいのひとときで、バーストラウマを解消しましょう。

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