晴れて迎える結婚式。大事な式ですが、現実的にはお金もかかります。

資金としては、新郎新婦が用意するお金と、当日ご来賓の方々からいただけるご祝儀、そしてご両親からの結婚祝いが主なものとなります。

大事に育てた娘、息子の新たな旅立ちに際し、多くの親御さんが結婚式に向けて、お祝いを用意してくれますが、親御さんの思いとしては、式の費用として出す場合もあれば、新生活でじっくり使い道を考えてほしい場合もあるようです。

大切な家族の祝い事とはいえ、お金の話はちょっとデリケート。そこで、両親が結婚祝いをする意味と合わせ、金額の相場や渡し方など、ご紹介します。

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両親は「結婚式」もしくは「新生活」のために、結婚祝いを出す

結婚式にあたり、ご両親からお祝いをもらう新郎新婦はおおむね七割くらいですが、親御さんがお祝いを出す理由は、二つに分かれます。

ひとつめはズバリ、「結婚式」のためにお金を出す場合です。

中でも、親御さんが、結婚式は親が資金を出すのが当然と思っている場合は、個人の思いだけでなく、地域性であったり、家柄が旧家だから、という環境による理由も多いようです。

この場合はある程度の金額を出してもらえる可能性は高いですが、結婚式そのものが、新郎新婦のためというより、両親や「家」のために行うという意味合いは強くなってきます。

もちろん、子どもの晴れの日を心待ちにして、お祝いを出すご両親も多くいらっしゃいますが、これは女性の親御さんに多いタイプで、衣装代やメイクアップ代など、使う用途を決める場合もあります。

また、結婚式の収支のバランスを想定して、新郎新婦のほうから、ご両親に資金援助をお願いして、結婚祝いとしてご用意いただく場合もあります。

ご両親が結婚祝いを用意するふたつめの理由は、式というよりも、結婚後の新生活のために資金援助したいというものです。この場合、ご両親と新郎新婦とのあいだのコミュニケーションが不十分で、お祝いを式の予算に使ってしまったということのないようにしたいものです。

どのような理由にしても、ご両親から結婚式のお祝いをいただく場合は、新郎新婦は、親御さんへの配慮や心遣いを忘れてはなりません。

結婚式にかかる費用と、両親が出す結婚祝いの相場


次に、結婚式の費用とお祝いの相場を見てみましょう。
 
結婚式の費用は、豪華な披露宴を行うところから会費制が主であるところまで、地域によって、かなり違いがあります。

全国をならした場合、ゼクシィ結婚トレンド調査2016調べによると、総額の平均は約360万円。

招待客数は約72人で、ご祝儀総額は約232万円、新郎新婦の自己負担額は約143万円となっています。

同じゼクシィ調べによれば、親・親族から援助のあった人は約73%で、これは昨年と同程度。援助総額の全国平均は約166万円(結納、挙式、披露宴・披露パーティ、二次会、新婚旅行全て含む)で、昨年より4.5万円ほど増加しています。(出典 http://bridal-souken.net/research_news/trend.html「ゼクシィ 結婚トレンド調査2016調べ」)

首都圏だけに絞ってみると、援助総額の平均は約195万円ですが、「100~200万円未満」の35%が最も多く、2位は「200~300万円未満」の28%、3位が「100万円未満」の17%と、100万円未満から300万円未満までかなり差があります。

これは、ご両親が援助したいと思う理由や事情によって、援助する金額やご祝儀に差が出てくるのだと思われます。

挙式にあたっては、ご両親から結婚祝いがいただけるのかどうか、いただけるとしたらいくらなのか、前もって聞いておくことも必要です。

お金のことだけでなく、新郎新婦の結婚式や新生活に、両親がどんな期待をしているのか、一緒に聞くとよいでしょう。

もし、聞きずらい場合は、すでに結婚しているきょうだいの経験談を聞いてみましょう。

ただし、長男とそれ以外のきょうだいの違いや、男女によって違う場合もあるので、状況をよく判断します。

ご両親の結婚祝いを渡すタイミングは、その意味合いで違ってくる

ご両親から新郎新婦にご祝儀を渡すタイミングとしては、式の費用の援助金として出す場合は、式の前に手渡し、もしくは銀行口座へ送金します。

ご両親が結婚式を主催する意味合いの強い場合は、式場へ直接親御さんが支払います。

ご両親からのお祝いが、使い道を問わない場合も、挙式前に渡すことになりますが、積極的に新生活で使ってほしいという場合は、式の後となります。

なんらかの意味合いで、結婚のお祝いを出していただける場合は、結婚式当日に、ご両親からあらためてご祝儀を用意する必要はありません。

ただし、地域によっては、お祝いは当日渡しという場合もあるので、その際は金額に応じて、安全な受け渡し方法を心がけます。

まとめ

結婚式は、人生でもっとも華やかなひとときとなります。

あわせて、やりたいことよりも、予算的にやれることの判断が必要な場面もあります。

収入と支出を勘案する中で、ご両親からお祝いがいただける場合は、金額だけでなく、どんな使い方をしてほしいご祝儀なのか、その思いを共有するようにしましょう。

そこには新郎新婦の新たな旅立ちにあたり、ご両親の将来への期待がこめられているのです。

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