年賀状のシーズン12月、デジタル化された世の中ですが、年賀状ぐらいはきちんと出したいものです。

さて、障がい者の積極的な社会進出もあり、いろいろの場面でその活躍がクローズアップされるようになってきています。

郵便に関しても、目の不自由な方でも使えるようにと、年賀状だけではなく、普通の官製はがきにもくぼみ入りが導入されています。

少し前までは売れ残っていたようですが、今では在庫がないケースも出てくるほどその需要は増えているのです。

くぼみ入りは、上下や表裏が判別しにくい目の不自由な方や弱視の方のためにあります。

年賀はがきの左下(番号の下)部に半円形の小さなくぼみが入っています。

このくぼみによって上下、表裏を判別するのです。

また、年賀状のくぼみ入り年賀はがきは製作コストの点から、デザインされたものはなく、無地のみの販売になっています。

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くぼみ入りの年賀状はいつから始まったのか

くぼみ入りの年賀状は、1991年の年賀状から始まりました。

一時、需要があまりないなどの理由でくぼみ入り年賀状を販売しない時期もあったようです。

しかし、上述しましたように、障がい者の社会進出などの影響を受けて2009年から継続して作成、販売されています。

どのように使うの?

基本的には普通の年賀状と同じように使います。

あくまでも目の不自由な方が使うためのものですので、一般には購入されない方がいいでしょう(在庫がなくなると迷惑です)。

目の不自由な方が使う場合には、くぼみがあるところを左下にすると表面になりますので、書くことが可能なら、左上から住所を書いていくようにします。

無理なら、シールに点字で住所や宛名を打ち込んで貼るようにするといいでしょう。

どこで入手できるのか

官製はがきでも年賀状でも、くぼみ入りの値段は52円で、郵便局で購入することができます。

窓口で声をかけるなどしてください。

まとめ

普段、何気なく使っている年賀状(官製はがき)ですが、なかなか気付くことのできないくぼみ入りですね。

でも実際に年賀状を点字でやり取りをされている方もおられるのです。

点字の文で送って、その点字を読むというやり取りができるのです。

くぼみ入りの年賀状は、目の不自由な方にとっては貴重なものであることがお分かりいただけたでしょうか。

障がい者支援の一環として取り組まれているくぼみ入りはがきですが、たいへんきめ細かな配慮といえますね。

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