爆弾低気圧という言葉を知っていますか。最近その悪影響が季節を問わず心配、注目されて話題になりはじめています。

台風はわたしたち日本人にとっては大変馴染み深い、注意の必要な嵐の天候ですね。

実際に爆弾低気圧とはどんなものでどんな危険性があるのかを知っておきましょう。

悪天候の心配もある程度想定できて準備していれば安心です。

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爆弾低気圧とは何か?


日本の気象庁では、予報用語としては爆弾低気圧とは用いず急速に発達した低気圧などと言い換えています。

低気圧の発達のメカニズムによって呼び方も異なります。

低気圧は熱帯低気圧と温帯低気圧の2種類に大別されます。

熱帯低気圧は熱帯地域で発生、発達した低気圧の事をいい、台風やハリケーン、サイクロンなどと呼ばれます。

一方、温帯の中緯度地域で発生する温帯低気圧の中でも短時間で急激に発達したものを爆弾低気圧と呼んでいます。

目安としては、24時間以内に24hpa(ヘクトパスカル)を超える急速な気圧低下の状態を爆弾低気圧の状態としています。

台風やハリケーン、サイクロンは熱帯地域で発達した低気圧で、爆弾低気圧は温帯地域で短時間で急成長した低気圧なのですね。


爆弾低気圧の時期は?

台風は主に夏から秋にかけての発生が多く、爆弾低気圧は冬から春にかけて大規模災害の可能性のある天候をもたらすと知っておきましょう。

日本海や太平洋沿岸に高波被害や局地的大雪をおよぼす可能性のある、深刻な天候です。

爆弾低気圧の経路によっては豪雨被害、またライフラインの損傷の恐れもあります。


台風、ハリケーンとの違い

熱帯低気圧である台風やハリケーンと異なり、温帯低気圧の爆弾低気圧は、寒気と温かい空気の温度差によって発達する低気圧といわれています。

暖かい空気に急な寒気が入り込むことで勢力を強める爆弾低気圧は、猛烈な風雨を生む可能性があります。

季節をとわず、爆弾低気圧が予報された場合、ただの低気圧と油断せずに嵐の風雨対策をしておくとよいでしょう。


爆弾低気圧、台風、ハリケーンの名前は誰がどうやってつくのか

台風の名前は◯号、ハリケーンはカトリーナなど、名前の付け方にはルールがあるようですが、誰がどうやって決めるのでしょう。

米国では、アメリカ海洋大気局が管理して、ハリケーンの名前を6年分用意してあり、アルファベット順に名前がリストで決まっているものを順番に使用します。

ただし、大規模災害をもたらしたハリケーンの名前を再使用はせず、別の名前を使用するそうです。

台風の場合は、その年に発生した1号から順番に、関係する14カ国のもつ台風委員会で、10個ずつ名前のリストを出し、140個のリストを順番に名づけるそうです。


まとめ

爆弾低気圧がどんなものかおわかりいただけましたか。

これまではあまり意識していなかった自然災害ですが、嵐はひどくなるとたいへんな影響をおよぼします。

季節を問わず、低気圧には天気予報に従って普段から気をつけるようにしましょう。

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