2016年9月10日「サタデープラス」で放送された、ファイトケミカルスープの紹介です。
このスープは東京都肝臓専門医療機関「麻布医院」の院長であり、食のと健康の研究家としても広く知られている高橋弘先生のおすすめです。
高橋弘先生といえば世界的に有名な研究者であり、渡米時には科学雑誌「サイエンス」や「ネイチャー」にも論文が掲載されていた程の研究者です。
さてこのファイトケミカルスープとは一体どのようなものなのか、その効果やレシピをさっそくみていきましょう。
ファイトケミカルスープとは
「ファイト」はギリシャ語で「植物」の意味を持ち、「ケミカル」は「化学成分」という意味を持ちます。すなわちファイトケミカルとは、野菜から得られる天然の機能性がある成分のことです。
例えばトマトのリコピンには、前立腺ガンを抑制する作用があります。
大根やキャベツに含まれるイソチオシアネートは、発ガン物質を無毒化することでガン予防になります。
また、イソチオシアネートからはインドールという物質が分泌されますが、ガン細胞を殺す作用があります。
イソチオシアネートには抗酸化作用もあるため、ガン予防の相乗効果があります。
人間が生きていくために必要な5大栄養素のほかに、近年では6番目に食物繊維、7番目にはファイトケミカルといわれています。
ファイトケミカルスープとは、別名「ハーバード式野菜スープ」と呼び、このファイトケミカルという栄養素をもっとも効率よく摂れるスープのことで、高橋先生が考案したものです。
病気の予防や血管の若返り、ダイエットに絶大な効果があります。
また、アンチエイジングにも効果がありますので、こちらの動画に詳しく説明されているので参考までにご覧になって下さい。
(野菜スープを飲むだけで10歳若返る方法!抗酸化作用 ファイトケミカル)
ファイトケミカルスープのレシピ
<材料>(2人前)
・カボチャ 200g
・ニンジン 200g
・玉ねぎ 200g
・キャベツ 200g
・水 2リットル
<作り方>
(1)玉ねぎの皮、かぼちゃの種を取り除き、出汁袋に入れる
(2)カボチャ、ニンジン、玉ねぎ、キャベツを食べやすい大きさにざく切りする
(3)キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、水を鍋に入れ、中火で10分煮込む
(4)沸騰したら、カボチャを入れ、弱火で10分煮込んだら完成
※ニンジン、カボチャは皮ごと使用します
※調味料は一切使用しません
(引用 MBS毎日放送より http://www.mbs.jp/saturday-plus/archive/20160910/)
もともと、野菜や果物が紫外線や害虫から攻撃を受けたとき、身を守るために分泌する成分がファイトケミカルです。
虫からは嫌がられますが人間にとってはありがたい成分ですね。
スープにしなくても野菜を食べているだけで摂取できそうなものですが、この栄養素は熱を加えることで細胞の外にでてくるのでスープが一番効率が良いでしょう。
ファイトケミカルの応用編
ファイトケミカルスープは調味料を使わないため、初めのうちは味が薄くて馴染めないこともあるでしょう。
高橋先生は基本となるスープを応用して、さらに健康効果を高めるレシピを紹介しています。
疲労時や風邪のときは、ショウガと鶏肉をお好みで加えます。
ショウガの効果で体が温まり、風邪の症状がやわらぐでしょう。
味が薄くて物足りなさを感じる人は、ブイヨンを適量加えても良いようです。
ファイトケミカルスープは、このようにアレンジが自由にできます。
【ひよこ豆カレー風味ファイトケミカルスープ】
材料 (2人分)
ファイトケミカルスープ 2人分
水400cc
ひよこ豆(水煮)100g
カレー粉 小さじ1
ケチャップ大さじ1
味噌大さじ1/2
1 鍋にベースのスープと水、ひよこ豆を入れ中火で加熱する。
2 沸騰したらカレー粉、ケチャップを加える。
3 弱火にし味噌を溶き入れ、器に盛って出来上がり。
(cookpadより引用 http://cookpad.com/recipe/1757473)
【ベーコンとコーンのファイトケミカルスープ】
材料 (2人分)
ファイトケミカルスープ【レシピID :1733748】2人分
水400cc
ベーコン2枚
コーン(冷凍)大さじ2
ケチャップ大さじ1
マスタード小さじ1
こしょう少々
1 ベースのスープと分量の水を鍋に入れ中火で加熱する。
2 煮立ったらベーコンをコーンを加えてさらにひと煮立ちさせる。
3 煮立ったらケチャップとマスタードを入れて混ぜ、こしょうで調味し出来上がり。
(cookpadより引用 http://cookpad.com/recipe/1756677)
ファイトケミカルスープ まとめ
病気で指導される食事制限は、○○を食べてはいけないなどの「食べない」制限ですが、高橋先生が説くファイトケミカルはその逆で「これを食べると症状がやわらぐ」などの効果・効能を指導するものです。病気予防のためにも是非ファイトケミカルを日常に取り入れ、より健康的な将来を手に入れてはいかがでしょう。