身体は全体的に温まっているのに、布団の中で手足がいつも冷たくて眠れないなど、冷え性が引き起こす日常への影響は大きいといえます。
冷え性は性別関係なく起こる症状ではありますが、割合から見ると特に女性に多いとされています。
今回は、多くの女性を悩ませている冷え性の原因、改善方法を具体的に解説していきます。
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■ どうして冷え性になるの?冷え性の原因とは
冷え性の原因は、ズバリ「血行不良」といわれています。
血流が悪くなると、身体の末端部である手足に血液が流れにくくなり、全ての栄養が行き届かなくなります。
また、栄養だけではなく老廃物にも同じことがいえます。
血液の流れが滞ってしまうと、老廃物の流れも留まります。
本来であれば排泄されていく毒素や疲労物質などの老廃物が、手足に留まりやすくなるのです。
このように、血行不良が起こると末端部にある毛細血管に栄養が行き届かなくなり、疲労物質を溜め込んでしまい、その結果冷えやすくなるとされています。
■日常における冷え性の原因とは
特に女性は、身体を締め付ける洋服を着用する傾向にあります。仕事着などでは、ゆったりした服装などは難しいため、どうしても息苦しい服装になってしまいがちに。
ぴったりとした服装は身体を締め付けてしまうため、血行不良の原因になります。
胃腸が弱い、疲れやすいなどの悩みが日常にある人も冷え症になりやすいようです。
胃腸は体内の中で一番熱を発しやすい臓器ですから、胃腸の弱い人はその機能が十分に発揮できいていない恐れもあり、冷え性に繋がります。
また、夜にトイレに行く回数が増える人や、しもやけになりやすい傾向にある人も注意が必要です。
ストレスも冷え性の原因にあげられます。
ストレスは自律神経を乱しますから、これが冷えに繋がります。
近年、ストレスで冷え症を発症させる人が増えているようです。
また、ホルモンバランスが崩れると、冷え性になることがあります。
ホルモンバランスの崩れは自律神経を乱しますので、冷え性の原因の1つと考えられています。
■ 冷え性と冷え症、どう違うの?
冷え性と冷え症、2つの呼び方が存在しますが双方に違いはあるのでしょうか。
冷え性とは、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足など、生活習慣の乱れが原因で特定の部位だけが冷えてしまう症状をいいます。
その原因は「血行不良」にあり、西洋医学では冷え性は病気とは区分けされません。
そのため冷え性に効く薬も存在せず、治療は日常生活の改善しかないとされています。
冷え症とは、自律神経系の乱れが原因の血管障害のことをさします。
手足や腰など、特定の部位に極端な冷えが感じられる症状が冷え症です。
冷え性より冷え症の方が症状が重いとされており、医学上では冷え症は病気とされています。
また、一般的に冷え性と冷え症はほぼ同義語として使われているようです。
冷え性の改善方法。日常生活の改善とは?
日常生活を改善することで、解決できる冷え性もあります。例えば冷え性は寒い冬に多く発症しそうなイメージがありますが、実は夏にも多くの人が冷え性に悩んでいます。
夏はクーラーにあたる時間が長くなり、極端に身体を冷やすという習慣があります。
また、毎日のように冷たい飲み物を飲み続けるため、最大の熱機関である胃腸が冷え切ってしまい、その効力が失われがちに。
お風呂も湯船には浸からずシャワーで済ませる人が多いため、身体を温めるチャンスがまったく存在しません。
夏に冷え性が増える原因は、この生活習慣にあります。
白湯による冷え性改善
白湯とは、沸騰したお湯を飲みやすい温度まで冷ましてから飲むお湯のことです。インド伝承医学やさまざまな国に取り込まれており、日本でも昔から飲む習慣がある健康法の1つですよね。
換気扇を回した状態で、沸騰したお湯を10分程煮立たせます。
あとはポットに移して、飲みやすい温度になるまで冷まして飲むという方法です。
白湯は、胃腸に刺激を与えず暖めることで、他の臓器にも熱を伝えやすくし、体内をより活発にする効果があります。
血行が良くなり、デトックス効果もありますので、冷え性という人には白湯を一番におすすめします。
また、朝起き掛けの1杯は吸収率が上がるため、より体温を上昇させ代謝をあげるといわれています。
仕事中などに珈琲や緑茶を飲む習慣のある人は、冷えに対する注意が必要です。
カフェインは身体を冷やす作用があるため、白湯に切り替えるだけで効果が得られますよ。
どこでもできる指先マッサージ
指先とは、動脈と静脈が切り替わる箇所でもあります。
そのポイントをマッサージすることで、より末端部を暖める効果が得られます。
1.右手の親指と人差し指の腹を合わせ、左手の親指と人差し指で右手の人差し指の爪を両側から軽く押します。
2.左手を緩め、右手の人差し指と親指に力を入れる
3.交互に繰り返す
2.左手を緩め、右手の人差し指と親指に力を入れる
3.交互に繰り返す
食事を意識する
特に野菜は、季節などにより身体を温めるものと冷やすものが存在します。基本的に、北方が産地の食材は身体を温め、南方が産地の食材は身体を冷やすといわれています。
身体を温める効果がある、黒米や黒豆などの穀物や、うど、かぶ、かぼちゃ、さつまいも、玉ねぎ、にら、にんじんなどが該当します。
また、魚や肉にも温める効果と冷やす効果があり、あなご、いわし、えび、かつお、鮭には身体を温める効果があるとされています。
冷え性とは、まとめ
冷え性の原因は、日常生活のさまざまなところに存在しています。10人いれば10通り、冷え性の原因である血行不良の原因は存在するのです。
自分の冷え性の原因がどこにあるのか、考えるところからまずは始めてみてはいかがでしょうか。
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