私たちがお正月などに呑んでいる「甘酒」が、点滴と呼ばれるほど栄養価が高いことをご存知ですか?

「林修の今でしょ!3時間スペシャル」でも甘酒が取り上げられ、その効果と効能が医師によって紹介されました。

知られざる甘酒の栄養価とは一体どのようなものか、さっそく見ていきましょう。

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■ 甘酒の種類


甘酒は2種類存在します。

1つは、日本酒を造ったあとに残る酒かすから作られた甘酒。
2つめは、米麹(こめこうじ)を発酵させて作られた甘酒。

酒かすから作られた甘酒は安価であり、日本酒のあとに作られたもののためアルコール分があります。
米麹から作られた甘酒は残り物と違って手間がかかるため、自然とお値段も高くなります。子供でも飲める甘酒ですね。



■ 甘酒の効果・効能


  • 甘酒で良質な睡眠を得られる


  • 酒かすから作られた甘酒には、良質な睡眠を得る効果があります。

    酒かすの甘酒にたくさん含まれている「清酒酵母」という成分が、脳内物質である「アデノシン」を活性化させます。
    アデノシンが活性化すると私たちはより深い眠りへと誘われます。
    深い眠りが私たちにもたらす効果とは、脳や身体のリセットや記憶の整理、成長ホルモンの分泌、免疫力アップなどが期待できるというわけです。

  • 血圧上昇を抑える効能


  • 米麹から作られた甘酒には、「ペプチド」という成分が豊富に含まれています。
    このペプチドは血圧上昇を抑制する効能があります。

    とは言っても甘酒はあくまでも食品。
    飲んですぐに効果が現れるものではありませんので、短くて3ヶ月、長くて半年は様子を見たほうが良いでしょう。


  • 善玉菌で免疫力アップ


  • 米麹から作られた甘酒は発酵させて作られているため、善玉菌が存在します。

    この善玉菌が腸内環境を改善してくれます。

    腸内で悪玉菌が有利になると、活性酸素が増えてさまざまなトラブルを人体に招きます。

    甘酒には善玉菌のエサになるオリゴ糖やブドウ糖が含まれていますので、腸活を考えている方には非常におすすめです。

    日本のヨーグルトと呼ばれる理由ですね。

    また、腸内には免疫細胞の60%が集まっています。

    腸内環境を良くすることで、免疫力が上がる効果が期待できるため病気の予防にもなります。

    ちなみに腸内にいる悪玉菌は殺菌作用という役割も担っています。

    増えると悪い影響がありますが、あくまでも善玉菌と悪玉菌のバランスが大切とされています。


  • 肌荒れにも効果あり


  • 米麹の甘酒には善玉菌が存在しているため、腸内環境が良くなります。

    腸内環境が良くなると基礎代謝が上がり、美肌効果が期待できます。

    また、目の下のクマが改善されるといった効果もあり、血行が良くなるためと考えられていますが現在では研究中とのこと。


    甘酒の栄養価ー甘酒は総合栄養ドリンク


    上記で紹介した栄養素のほか、ビタミンB1、B2、B6、天然の必須アミノ酸を多く含みます。

    ビタミンB1で疲労回復、B2とB6で美肌効果や代謝アップが見込めます。

    また、必須アミノ酸は体内では生成できず、食物から取り入れなくては身体の機能を正常に保てなくなる、私たちに欠かせない成分です。

    まさに総合栄養ドリンクと呼べるでしょう。


    ■ 甘酒を呑むタイミング

    ここで大切なのが、甘酒を飲むタイミングです。

    睡眠目的で甘酒を飲むのであれば、寝る1〜2時間前が一番効果的で、飲む量はコップ1杯(200cc)が適量とされています。

    免疫力アップを目的として甘酒を飲む場合、1週間続けて呑みましょう。
    便秘が改善されたり、体温上昇などがみられた場合効果があったとみて良いでしょう。


    ■ 甘酒の作り方


    ステンレスボトルで作る場合


    (材料)
    ご飯1:麹1:水3の割合です。
    ご飯(冷ご飯でも可)300g、米生麹300g又は甘酒こうじ1袋を1粒ばなれに手でほぐしたもの、水900cc(米こうじ200gの場合、ご飯200gと水600ccとなります。ステンレスボトルは容量1.2リットル程度のもの)
    (道具)
    ステンレスボトル(ホームセンターで1,000円位で売ってます。容量1.5リットル以上 )
    オタマ、鍋、温度計(なるべく使用して下さい。)


    あらかじめステンレスボトルに熱湯を注ぎ、温めておきます。

    ㈰鍋にご飯を入れ、水を加えます。

    ㈪60℃まで加熱します。

    ㈫一旦火を止め、麹を加えます。

    ㈬温度計で計りながら、60℃になった瞬間、すぐ火を止めます。麹菌が死ぬので絶対加熱しすぎない!

    ㈭あらかじめ熱湯を入れ温めておいたステンレスボトルに入れる。

    ㈮必ず温度を計り60℃〜63℃にすることが重要。低い場合はもう一度加熱し直す。高い場合は鍋に戻して温度を下げる。

    ㈯内蓋・外蓋をはめ、温度が下がらないように暖かいところで(冬季は特に)10時間〜12時間発酵させる。

    ㉀(保存と調整) ビン等に移し替え、冷ました後(夏場は流水するなどして急いで冷ます。)必ず冷蔵庫で保存し1週間程度で飲みきる。
    米の粒が気になる場合はジューサーにかけます。
    ゆるいおかゆ状にできあがったものをそのまま飲んでもよいですが、水で薄めて好みの甘さ、濃度にして飲みます。
    夏は氷を入れアイスで、冬は温めて。(65℃以上加熱すると酵素は失活します。
    酵素を摂る場合は低めに加熱)薄めたものを保存すると日持ちしないのでその都度薄めて飲んでください。

    (池田屋醸造から引用 http://www.ikedayamiso.com/html/page3.html



    また、炊飯器で作る甘酒のレシピが動画にありますのでご参考までに。
    (甘酒の簡単な作り方。 


    ■ 効果的な甘酒のアレンジレシピ



    【血圧上昇抑制に。甘酒にしょうがを入れる】

    しょうがに含まれるジンゲロンという成分が、手足の先まで血流を良くします。
    そこに甘酒の効果が相乗しますので、より血圧を下げる効果を期待できるというもの。
    しょうがの皮には利尿作用があるため、皮を混ぜると塩分排出にもなります。
    しょうがの皮を一緒に下ろすとより効果的です。

    血圧を上げるホルモンは日中活発になるため、しょうが入り甘酒を呑むタイミングは朝がより効果的です。


    【抜群の美容効果に甘酒に豆乳をプラス】

    甘酒と豆乳を1:1で混ぜるだけの簡単レシピです。
    豆乳には大豆イソフラボンという抗酸化作用があります。
    豆乳と甘酒の相乗効果でより美肌やアンチエイジングに期待できるというもの。
    きなこや抹茶を混ぜて食物繊維をプラスするとさらに良いでしょう。



    ■ 甘酒の効果・効能、まとめ


    昔からお正月には欠かせない甘酒ですが、このような効能・効果があるとはあまり知られていませんでした。

    昔から習慣があるものは、必ず理由が存在しているという証拠ですね。

    お正月だけではなく、身近な栄養ドリンクとして日常に取り入れ、より健康的な身体を手に入れてはいかがでしょう。

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