先日転職活動をしていた際、幸いにも2社から内定をいただくことができ、どちらに就職するか非常に迷いました。

どちらもそれなりに希望する条件を満たしているが、パーフェクトなわけではない。

何を優先し、何を妥協するのかを決めていく必要がありました。

その時に私が取った決断のための段取りを紹介しますので、参考になればと思います。

ちなみに、今私は迷った末に決断し就職した会社に非常に満足しています。

「あの時じっくり考えて決断して本当に良かったなぁ」と思っています。

皆さんにとっても良い決断ができますよう、参考になれば幸いです。

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後悔しないために、決断は慎重に!

まず、厳しい就職活動・転職活動において、内定を獲得された皆様おめでとうございます。

書類選考・面接など数々の試練を乗り越えて内定を獲得された皆さんは既に進路先の会社で活躍する準備ができているということだと思います。

それぞれをクリアしていく過程で相当社会人としてのスキルを上げることができたのではないでしょうか。

そして、その真剣な努力の結果内定を獲得されたのだと思います。

しかし、内定を得た段階ではまだ就職活動は終わりではありません。

どこかに行けることは決まったわけですが、複数内定が出た場合はどこを選ぶかによって大きく人生が変わることが考えられます。

簡単に決めてしまう方もいますが、私はじっくり真剣に考えてみることをお勧めします。

よく、「入ってみないとわからない」と言われますし、確かに入社してみないとわからない部分は多々ありますが、公表されている情報だけでもある程度分析をして推測を立てることができるというのも事実です。

後悔しない就職をするためには、入社前にわかる部分については徹底的に情報を集め、比較して判断することが重要ではないかと思います。

将棋や囲碁などで勝利するためには終盤が大事と言われますが就職活動・転職活動においても、本当にハッピーで満足できる就職・を成し遂げるためには最終決定に手を抜かないことが大事だと思います。

①A社・B社のそれぞれについて、メリット・デメリットを挙げてみる

さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ本題の、転職活動時に私が取った決断方法について説明していきます。

まず、自分が感じる、各々の会社に行くことによって得られるメリットとデメリットについて、思うままに書き出してみます。

私が内定を得た会社から感じたメリット・デメリットは以下の通りでした。
ここでは、実際に当たっているかどうかの正確さは求めすぎず、「こうだろう」と思うものを書き出していきます。
(この過程の中で、理解が不足しているなと思った項目についてはできる範囲で調査をしてみるのもオススメです)
また、「自分にとっての」メリット・デメリットであることにフォーカスして下さい。

何回か見直して、アイデアが出尽くすまでやってみてください。また、書いていたもので「違うな」と思ったものは削除していって下さい。

また、無理に項目の数を合わせる必要もないと個人的には思います。

② ①で挙げた両社のメリット・デメリットを分類し、各項目に点数をつけてみる

①の作業で一通り、考えられるメリットとデメリットを出すことができましたので、次はそれを分類し、各項目に点数をつけていきます。

私が上記で挙げた項目を分類すると、概ね、①職務内容、②社風&環境、③商品力・将来性、④給与、⑤勤務地、⑥福利厚生に分けることができました。

自分の中で意味がわかっていれば、厳密な区分ではなくても大丈夫です。また、とりあえず番号を振りましたが番号に順位などの意味はありません。ざっくりとで大丈夫です。

そして、点数のつけ方ですが、各項目に自分の「これくらいかな?」と思う点数をつけてみてください。私としては「10点のうち何点か」という考え方や100点満点という考え方でなくてもいいと思います。

10点を超える点数をつけてもいいと思いますし、結果が100点を超えることもありだと思います。目的はあくまでもA社とB社を比較することですので。

分類、点数付けをすると、私の場合は以下のようになりました。

③項目ごとの点数を出す

これを、項目ごとに並べ直して、項目ごとの点数を出してみます。

なお、この時点でメリットとデメリットは全て項目ごとに分けてプラス・マイナスします。
項目ごとに分けて点数を合計してみると上記のようになりました。この過程でも、不足していると思った項目は追加したり、不必要だと思った項目は削除したり、また、点数がやっぱり違うなと思った時は点数の見直しをしてみてください。

④結果を分析する

結果を分析していくと、まずは、総合計としてA社がB社を17点上回っていることが確認できます。

甲乙つけがたいと思っている中でもややA社に気持ちが傾いていることが確認できます。

そして個別の項目を見ていくと、①の職務内容ではA社27点、B社29点と、ほぼ差がありません。
②の社風・環境でもA社22点、B社18点と大きな差はありません。③の商品力・将来性でもほぼ差はありませんでした。

では、④給与はどうでしょうか。A社の合計は7点、B社の合計は27点と大きく差がつき、ここではB社優位がはっきりと表れています。

ところが、次の⑤勤務地を見てみると、A社20、B社-20と40点もの差がついています。

⑤の福利厚生などはA社-1、B社5と大きな差はつきませんでしたので、大きな対立点は④給与と⑤勤務地であることがはっきりとしました。

私の場合は、この勤務地と給与のどちらを優先するかということが悩みでした。

点数で見れば、給与はA社が20点下回っており、勤務地ではA社の方が40点上回っている。この2項目だけで合計20点A社が上回っていることになります。

合計点数でもA社が17点上回っていますので、点数では総合的にA社の判断が出たわけですが、ここまで整理できたところでもう一度一息ついて考え直してみるのもいいかと思います。

私が出した最終決断

ここまで分析してきて最終的にどうしたかというと、A社に行くことに決めました

本当に大事なことでしたので、この後何回も何回も考え直しました。

「本当にこれで大丈夫だろうか」、「何か見逃していることはないだろうか」などなど。。。

転職において本当に大事なことは自分の価値観をはっきりさせることです。

望むもの全てが手に入ることはなかなかありません。

ただそれは、よく転職エージェントなどで聞かれるような、「もし一つだけ条件を選ぶとしたら、どれを選びますか?」というような過度に単純化した価値観でなくてもいいと思います。

なぜなら、現実的に、欲しいものをたった一つに絞りきれることは稀だと思うからです。実際に発生し得ない仮定について考えることに意味はないと思います。

そうではなく、現実的に、複合的に考えていくことが重要だと思うのです。

実際にA社に転職してみて、2ヶ月間。今の所はすごく良い選択ができたと思っています。

入社前に想定したことが、どれほど合っていたか、また間違っていたかはまた別の記事で振り返ります。
大事な決断ですので、本当にミスなく決断できているか、何か見逃している大事なことはないか、判断出来るだけの情報は揃っているか、何回も考えて、後悔のないように答えを出してみてくださいね!

皆様の就職活動、転職活動が良いものになることを願っています。

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