【就職活動】自己PRとは、「応募企業への究極のお約束」である。で、「自己PRとは応募企業への究極のお約束である。」とお伝えしました。

事実に熱量を込めていくことによって自慢ではなく自己PRになると解説しました。とはいえ、当然ですが自分の長所、長所を表すエピソードを伝えていくことは大切です。

この記事では実際に自己PRを作るにあたってどうしてけばいいか、具体的な作業手順を明示していきます。

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自分の長所の棚卸

まず、かっこいい自己PRを作る前に、自分の長所を全て棚卸していきましょう。

まずペンとノートを用意します。そしてそこに自分の長所を書き出します。

最低50個くらいは書いてみてください。この時点では「就職活動で使えそうか」は意識しないでください。

「こんなこと長所になるのか?」と思うようなことでも構いません。思いつく限り書き出します。また、友人と比べて劣っているなと思うことでも自分が長所と思うならそれで構いません。長所として書き出して下さい。

途中でペンが止まるかもしれませんが頭を絞って必ず書き出してください。

ここもできれば1人でやってみて、他の人にも「自分の長所を教えてほしい」とお願いしてみてください。自分ではわからなかった自分の長所がわかるかもしれません。

また、面接では、「あなたは他の人からどんな人だと言われますか」という質問を投げかけられることがよくあります。

この対策にもなりますので、是非自分にどんな長所があるのか、他の人にも聞いてみるようにしてください。

応募する仕事で使えそうな長所をピックアップしていく

自分の長所を全て出し終えると、次は自分のどの長所が仕事で使えそうかをピックアップしていく段階になります。

これかなと思うものをいくつかピックアップしてみてください。

この段階では、自分が応募しようとしている仕事や、その企業の特徴をよく理解しているかどうかも重要なポイントになります。
活用できるネットワークを使い、OB訪問などをしておくこともオススメです。

自分のどの長所を武器として使っていくのかは超重要です。

トランプの「大富豪」というゲームがあります。出されたカードよりもより強いカードを出していって誰が一番最初に上がれるかを競うゲームですが、就職活動でも相手が出したカードよりも強いカードを出していかなければならないのです。

大富豪でいう「3」を出し続けて、「あれ、勝てないなー、おかしいなー。」と思い続けていても仕方ないのです。

あなたが出そうとしているカードは本当に就職市場においてあなたが持てる中での一番強いカードですか。

何回も振り返って検証してみてください。

自分の過去の経験と長所を結びつける

最初にあげた長所に説得力を持たせていく作業になります。自分の長所を証明できるようなエピソードを挙げていきます。これも長所の棚卸をした時と同様、紙にいくつも書き出してみてください。

ここで重要なのは、就職面接とは「自分の人生をわかってもらう場所ではない」ということです。
ほとんどの人が、自分が過去に何を経験してきたかを先に出して、そこから自己PRを考えていきます。

ですが、考え方が逆なのです。

まず、応募企業が求めているものに対して自分が提供できるもの中で最も強いものは何か。「究極のお約束」とできる自己PRは何か。というところから考えて、その長所をアピールできうるに足るストーリーを掘り出してくるのです。

就職活動もマーケティングなのです。

もう一つ注意しておきたいことは、ここでのストーリーは武勇伝である必要はないということです。

みんな自分の自己PRのエピソードに困ります。「人に話せるエピソードなんてないな…」と思う人は多くいます。

しかし、重要なのは「何を成し遂げたか」よりも「あることについてどう取り組んだか」なのです。

成し遂げた物事の大きさだけが判断基準であれば、難関大学に入った人や何かの全国大会で優勝した人から順番に大手の企業に採用されていくことになります。

実際にそうした傾向はありますが、これはあくまで「傾向」です。

スポーツの全国大会で優勝した人しかいい会社に入れないとなると、世間のほとんどの人はどこにも就職できないことになりますが、実際にはそんなことはありません。

逆に言えば、有名大学に入ったり、スポーツで活躍した人が、その会社に入ってからも活躍するという保証はどこにもないわけです。

あなたが「どのように物事に取り組んだか」ということを自己PRで語る経験の中に織り交ぜていってください。

自分の長所と仕事を結びつける

ここで最後ですが、ここで熱意を乗せられるかがとても重要です。

前回の記事、「自己PRとは応募企業への究極のお約束である。」でお伝えした通り、熱意が伝わらなければどんなにいい素材であって、どんなにいい長所をアピールしたところで面接官や試験官には伝わりません。

ここでも応募する先の仕事内容や企業の特徴を徹底的にリサーチしておくことが必要です。

面接官が、あなたがその会社で働いている姿が想像出来る、ここまでリサーチして熱意を示してくれる人にうちの会社で働いてもらいたいな、と思ってもらえるほど、自己PRを練っていってください。

自己PRの作り方まとめ

いかがでしたでしょうか。自己PRとは一回でできるものではありません。

ここに書いた1.自分の長所の棚卸、2.仕事で使えそうな長所のピックアップ、3.長所と自分の過去の経験との結びつけ、4.自分の長所と仕事との結びつけを意識して、練り直していってください。

自己PRでもPDCAが重要です。思考が浅かったり、PDCAのサイクルが甘かったりするといい自己PRはできません。

また、私の経験から、自己PRは自分で書いたものでなければ説得力が落ちます。慣れないうちは誰かが見本として作成してくれるかもしれませんが、必ず自分の頭で考えて自分の言葉で表明するようにしてください。

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