就職活動の成否を分ける大きな要素として、自己PRがしっかりできるかどうかがあります。
「自己PRが大事なのはわかっているけど何を言っていいかわからない。」
「自分の自己PRの仕方が本当に合っているのかを確認したい。」
「自分の長所やPRポイントをどうやって見つければいいかわからない。」
など就職活動の自己PRについての悩みは私が就職活動をしていた時代から(いや多分そのもっと前から)今まで多くの就活生が抱える問題です。
また、現実に多くの人がここでつまづき書類選考や面接を突破できません。
そして原因がわからず、また正解が見つけられず悶々と思い悩み、自己流で改善しようとした結果さらに悪くなってしまう。。。ということが実際にかなり起こります。
自己PRを作成する大前提となる考え方について解説していきます。
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自己PRと自慢の違いを説明できますか?
まずそもそものこととして、あなたは自己PRがどんなものか説明できますか。今ここで、「自己PRとは自分の長所を相手に伝えること」と思った方は、要注意です。
自己PRと自慢の違いを説明できますでしょうか。
具体例を挙げてみたいと思います。
例1:私は学部ではこんなことを学びこんな研究をしてきました。そして、サークルでこんなことを経験してきました。
例2:私は学部ではこんなことを学びこんな研究をしてきました。そして、サークルでこんなことを経験してきました。ここで培ってきたことを御社においてもさらに磨き、御社の〇〇の業務に活かしていきたいと思います。
さて、この二つのどこが違うかお分かりでしょうか。例1では単に自分がしてきたことを事実として述べているにすぎません。例2では同じように事実は述べていますが、相手への想い、熱意が込められています。
そう、自慢と自己PRの違いは相手に対しての「想いの熱量」にあるのです。相手に対しての想いや熱意のない事実の羅列は自慢にすぎません。
この例ではかなり単純な言葉にしましたが、あなたなりに自己PRにありったけの熱意を込めるようにしてください。
単に熱っぽく語るだけではなく、語るエピソードや言葉の選択に相手への想いを込めるよう自己PRを徹底的に練っていって下さい。
熱意を伝えることがなぜ重要なのか
就職活動において熱意が重要、というのは当たり前のように言われていますがこの言葉の意味を本当に理解していますか。面接に行くに際してよくある勘違いとして、「ここに面接に来ているわけだから、私がここに入社したいという気持ちはわかってくれているだろう。」ということがあります。
熱意は志望している時点ですでに表明しているから面接では熱意ではなく事実についてだけ語ろうと考えている方もいます。
が、ここが落とし穴なのです。
面接官や、書類を審査する人の立場になってみてください。
大企業の採用試験では、試験官は短期間の間にものすごい量の書類を審査し、多くの人数の面接を受けなければいけないのです。
面接官や試験官は、無論人を落とそうと思って採用試験に臨んでいるわけではありません。
しかし、企業の試験官といえども人間で、書類をずっと見たり、面接を行い続けると疲れてきます
実際、学生のエントリーシートや面接に甲乙を付けるのはとても難しいのです。雑に作られたエントリーシートや履歴書は論外として、学生の応募書類はみんな努力して作り込んでいてその差をつけるのは難しいのです。
そこで、ずっと見続けているとどれも同じに見えてくるのですね。特に事実の羅列だけを行っているエントリーシートや人物は見ても目にとまらなくなるのです。
次のAさんとBさんを比較してみましょう。わかりやすく、就職試験ではなく恋愛の場面にしています。
A:私は東大生です。アメリカとフランスに住んでいたことがあり、英語もフランス語も完璧にできます。
B:私には大した能力や経歴はありません。ですが、あなたを好きだという気持ちは誰にも負けません。あなたのためならどんな努力もしたい。私はあなたが好きです。私と付き合ってくれませんか。
という2人がいたらどうでしょう。絶対にBさんの方がいいですよね?Aさんは自慢をしているだけで何が言いたいのかわかりませんよね。
もちろん就職活動で自分が持っている能力を相手に伝えていくことは重要です(当然ですが就職面接で上記の例のように「私には大した能力や経歴はありません」などと絶対に言ってはいけません)。しかし、それだけは足りないのです。能力を伝え、それをいかに相手のために活用していきたいかを伝えることが大切です。
「ここに準備して面接を受けに来ているのだから相手に私の熱意は伝わっているはず」と考えている方は、この例のAさんになっている可能性があります。
注意して下さい。
自己PRとは、「応募企業への究極のお約束」である。
もうここまで読んでくださった皆さんならお分かりでしょう。そう、自己PR≠自分の長所を伝えること
自己PR=応募企業への究極のお約束なのです。
自己PRを自分の長所を伝えることとだけ考えて就職活動に取り組む方は遭難する可能性があります。この点をしっかりと理解して下さい。
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