就職活動において、前記事で書いた自己PRと並んで非常に重要なのが志望動機です。
ですが、志望動機をどう書けばいいかわからず悩む方は非常に多いのです。
また、間違った志望動機の作り方をして試験に落ちてしまっているもったいない方も非常に多いのです。
ここでは受かる志望動機の考え方、書き方について徹底解説していきます。
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志望動機とはそもそも何なのか
自己PRとは、「応募企業への究極のお約束である」という記事の中で、自慢と自己PRの違いについて触れ、その中で単なる事実の羅列は自慢、自分が経験の中で学んだ事を相手の企業で活かしていきたいと熱意を持って伝える事が自己PRだとお伝えしました。この「熱意」を伝えるという部分は志望動機を伝えるところでも非常に重要な要素となります。
そして、熱意とはただ単に「がむしゃらに働きたい!」ということを熱く語るだけではなく、自分はその企業に対して何ができるのか、もっと言えば自分がその企業に対してできる究極の約束は何なのか、という観点も伝えていかなければいけません。
そう、志望動機を伝えるのもマーケティングなのです。
志望動機と自己PRの違い
志望動機と自己PRの違いは何なのか。上で述べてきたように、自己PRも志望動機も、自分の熱意を乗せなければ意味がない、という点では共通しています。
実は自己PRと志望動機は全く別個のものではなく、自己PRのは志望動機の一部でもあるし、逆に志望動機も自己PRと重なる部分はあるのです。
要は自己PRと志望動機は本来一貫しているものであるということです。
自己PRと志望動機の違いは、自己PRが自分の特性(相手企業に対して約束できること)を自分の経験などに基づいて伝えるものであったことに対し、志望動機はその企業のどこが好きで、その企業でどのように働きたいのかを、主体的に働いている姿がイメージできるように伝えていくことが重要になります。
志望動機の組み立て方
①自分がその会社で何をしたいのか、ビジョンを伝える前提として、相手に対する熱意が伝わらなければまず話を聞いてもらえません。ここは肝に銘じてください。あなたも異性の誰かから自分の長所や良いところを褒められただけでは大して相手の話を聞かないでしょう。でも、「好きだ」まず好意を伝えられれば、話くらいは聞いてみようか、と相手への関心を持つのではないでしょうか。断ることになったとしても、何も言われていない時よりは相手のことを真剣に考えるはずです。
そのためには、どんな言葉でも良いので、まず自分が相手の企業のことが好きで、そこで働きたいという熱意を持っていることを伝えることが重要です。
そして、ただそこで働きたいことを伝えるだけでなく、自分がその企業で何を成し遂げたいか、ミッションを語れるまでに昇華させて下さい。
なぜその目標を持つようになったのか、背景も語れるようにしてください(もちろんさりげなく自己PRになるように)。
②その会社の好きなところ・特徴を取り上げ、なぜそこの会社で働きたいのかを伝える。
その会社の特徴、こだわり、強みなど、その会社に魅力を感じることを取り上げます。そして、それを自分のビジョン、自分の長所と擦り合わせていくことにより質の高い自己PRができるようになります。
応募先の企業が何に力を入れていてプライドを持っているのか、徹底的に事前にリサーチしてください。また、相手企業がその業界の中でどのような特徴を持ちどのような地位にいるのかなど、他社と比較し業界の中での位置についても確認するようにして下さい。
キーポイントはその会社の理念、方針、強い事業または力を入れている事業、社長や人事の代表者などの挨拶によく書かれています。その会社がどこを向き何を目指しているのかをよく見定めて下さい。
③入社後その企業でどのように働きたいのかを伝える。
入社後その企業でどのように働いていきたいのかも伝えて下さい。入社後には自分の長所を活かしてどんな風に働いていきたいか抱負を述べましょう。ケースバイケースですが、部門名や職種までは伝える必要はないと思います。採用後に配属を決めるケースも多く、そのような企業の場合では「希望の部署に配属しなければ辞めてしまうのでは」と採用する側にとってリスクとも捉えられかねません。どの部門で何をするかが明確に決まっている条件下では伝えてもOKです。
全ては徹底した企業リサーチから
志望動機のポイントを述べてきましたが、全ては徹底した企業研究の上に成り立ちます。どれほど熱心にその企業に魅力を感じるところや自分の長所を伝えても、「いや、それはうちの企業ではできないんだけどな、、、」、「うちの企業の強いところはそこじゃないんだけど」、「求めているのはそういう能力じゃないんだけど」となってしまえば当然採用には至りません。
徹底的にその企業のことを好きになって調べ尽くす必要があります。志望動機に深みが感じられなければ採用されないことは肝に銘じておきましょう。頓珍漢なことを言ってしまえば熱意が伝わらないだけでなく、「入社してからもこんな適当な感じで仕事をするんだろうな」と思われてしましいます。
企業理念、売上、社長の名前くらいは暗記していくようにして下さい。採用ページもよく読み込んで下さい。くれぐれも質問の時にホームページを見ればわかるようなことは聞かないで下さい。
そして意外と就活に役立つ情報が載っているのが投資家向けのページです。上場している会社であれば有価証券報告書をホームページに掲載していますのでそれを確認して下さい。過去数年の実績と現状・結果の分析、将来への展望などが詳細に書かれています。参考にできる情報が多数ありますので是非チェックして下さい。
以上、志望動機のポイントについて述べてきました。参考にしてみて下さい。
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